運営会議
事業運営に当たり、関係機関や企業等の協力によって年2回会議を実施し、障害者就労支援に関する現状及び課題の整理、事業評価等を行い、委員から出された意見をふまえて事業を改善しております。
令和2年度第1回仙台市障害者就労支援センター運営会議 実施報告
1 日時 令和2年10月8日(木)18:00〜19:45
2 場所 仙台市役所本庁舎5階第2会議室
3 出席者 |
17名(運営委員7名、仙台市障害企画課3名、社会福祉法人仙台市障害者福祉協会法人本部・事務局3名、仙台市障害者就労支援センター4名) |
4 内容
(1)仙台市障害者就労支援センターの愛称の選考について
- 仙台市が募集条件に沿って選出した10の候補について運営委員が意見交換を行った結果、候補に挙がっていた「はたらポート」に「仙台」を加え、「はたらポート仙台」となった。今後、仙台市長に報告し、最終決定となる。
市民への公表については12月6日に開催される福祉まつりウエルフェアにおいて発表する予定である。
(2)報告
- 今年度上半期の相談支援、企業支援の実績は、コロナウイルス感染拡大の影響で昨年度に比べ減少している。
就労移行支援事業所におけるコロナウイルス感染拡大の影響を把握するためアンケートを実施し、この状況下でセンターがどんなことを行えば、事業所の就労支援に貢献できるか調査を行い、その報告をした。
また、コロナウイルス感染拡大の影響がある中においても、一人一人丁寧に支援している事例のひとつとして、梁田委員からアドバイスを受け支援したケースを報告した。
【 委員からの意見 】
○利用者へのサポートについて
- ・今まで実習を受け入れていた企業もコロナウイルス感染拡大の影響で行っていない企業もある。
実際に業務を体験することで、本人の業務に対するイメージも膨らむし、企業もその方の強みや配慮事項について理解してもらいやすい。市の体験実習は大変活用できるのではないかと思われる。
- ・せんだんホスピタルではハローワークと連携して企業実習からトライアル雇用につながったケースがあ った。企業の方も障害者雇用に理解を示してくれ、企業に担当医が訪問同行し症状を説明する機会を作 ることができた。本社が関東だったので、オンラインで上長と面談する機会も作ることができた。より 本人の特性を理解してもらえる機会を作れたり、雇用継続に繋がるやりとりができたりすることもあっ た。コロナ禍においても時間や労力をかけると、それだけの繋がりが得られることがわかった。
○企業の動きについて
- ・実習や採用に大きな影響はないが、コロナ禍で出勤時間の変更など生活リズムを変えざるを得ない状況 が、社員に影響(朝起きられない、外出に抵抗感がでる)しており、既存社員の定着が課題となっている。
- ・介護施設ではコロナウイルス感染拡大の影響で家族でも面会を禁止している状況である。元々人手不足 の業種で、障害のある方に限らず雇用を進めているが、コロナウイルスの感染リスクを考慮し、採用の 動きが鈍くなっている印象である。
- ・新規採用よりも現状の雇用を維持する傾向がある。直近3ヵ月は求人件数が減少しており、採用者数も 3割減少している。
一方で、ハローワークでは、窓口、電話による職業相談は昨年度に比べ1割増えている傾向にある。労働市場は縮小傾向にあるが、障害のある方の就労に対する意欲は高い印象である。
○就労支援事業所へのサポートについて
- ・企業実習の打ち合わせにおいてZoom(オンラインで会議等を行うビデオチャットツール)を使用した打合せを数件実施した。今後は導入が必須なツールと思われる。導入できていない事業所についてサポートを行う等してもよい。
- ・大学でオンラインでの実習を行ったが、オンラインでも十分に実習ができることがわかった。本当に体験させたい実習を整理することができた。
仙台市内でも既にデジタルハーツプラス株式会社でオンラインでの企業実習の場を提供している。そうした企業との連携を通して今後のオンラインでの実習の可能性を拡げていけるとよい。
就労支援における現場実習においても、プログラムを見直すことで効率良く実習を行える可能性がある。仙台市障害者就労支援センターでコンテンツの開発をし、支援事業所が共通に使用できるものを導入できるとよい。